私達は時々、失敗行動をします。
宿題を忘れてしまう、
相手の嫌がる事をしてしまう、
安請けあいをしてしまう、
などなど、いろんな失敗行動を
私達は日々行ってしまいます。
冷静になって、落ち着いて考えれば、
そんなことはしないと思えるけど、
日々の生活の流れの中では、
ついつい、してしまっている。
そして、怒られる事などもありますよね。
このような失敗行動をしてしまった時、
あなたはどうしていますか？
部下が、子供が、失敗行動をした時、
あなたはどう対応しているでしょうか？
こんな対応になっていませんでしょうか？
「なぜ、そんなことをしたんだ？」
「なぜ、失敗したんだ？」
と、理由や原因を問い詰める。
部下が遅刻してしまった時、
「なぜ、遅刻したんだ？」
と問い詰めて、理由や原因を明確にする。
子供が物を投げてしまった時、
「なんで、投げるの？」
と問い詰めて、理由や原因を明確にする。
理由や原因を明確にするということは、
必要な事でもありますが、
大きなリスクがある事に、
殆どの人は気付けていない様に思います。
理由や原因を明確にしても、
起きてしまった問題は何も変わりません。
遅刻した理由や原因を明確にしても、
今日遅刻したという事実は何も変わらない。
理由や原因を明確にするのは、
これから、同じ間違いを繰り返さない為に、
必要な気付きです。
なのに、失敗行動の理由や原因を明確にする
サポートはするのに、
成功行動に導くサポートはしない。
このような、対応を多くの人はしています。
なぜという理由を頭で理解したから、
もう間違いを起こす事はないというのは、
ただの思い込みです。
頭で理解しているから、
もう間違いを起こさないというのは、
自分の意識だけで生きていれる時間です。
私達には意識と無意識があり、
多くの場合は無意識に行動しています。
呼吸も意識で3秒吸って、5秒吐くなど、
常に意識して行っている人はいませんよね。
歩くのだって、今は右足、次左足、
なんて常に意識してる人はいません。
だから、意識では間違いだと理解出来ていても、
無意識に間違いだと浸透させて、
無意識の行動にも影響を与えないと、
失敗行動はなかなか改善されません。
つまり、「なぜ、そんなことをしたんだ？」
では失敗行動は改善出来ずに、
自分のダメなとこをクローズアップする事になるので、
気持ちを落ち込ませる効果になってしまうんです。
私達がしでかしてしまう失敗行動の殆どは
わざと行っている行動ではありません。
だから、なぜ、だけを問い詰めれば、
気持ちは落ち込むのが自然な反応です。
気持ちが落ち込んでしまえば、
自分で成功行動を見つけだし、
無意識レベルで行動を変える事など、
出来ない事は想像がつきますよね。
でも、私達が失敗行動に出くわした時、
このような状態になっているケースが多いです。
なので、今日は、失敗行動に出くわした時、
間違えを改善させ成長させる
コミュニケーションについて伝えます。
「今回の行動の目的は何だったのか？」
を確認して、その後すぐに
「今回の行動で手に入れた結果は？」
「今回の行動で望む結果は得られたか？」
を確認して、今回の行動では上手くいかない
という実感を感じてもらい。
上手くいかない実感を感じてもらえたら、
「もう一度やり直せるなら、どうする？」
という質問をして、考えて貰いましょう。
これは、相手に対してだけでなく、
自分に対しても使えるコミュニケーションです。
自分自身で失敗行動に気付いた時も、
私達は「何で失敗したんだ？」
と理由や原因だけを問い詰める傾向があります。
説明したように、これではただ落ち込んでしまい、
自信も失って、問題解決はされません。
失敗行動に出くわした時は、
失敗にフォーカスして
「なぜ」を問い詰めるのでなく、
STEP1.今回の行動の目的を確認する
STEP2.今回の行動で得られた結果を確認する
ＳＴＥＰ3.今回の行動では上手くいかないと実感する
ＳＴＥＰ4.もう一度やり直すなら、どう行動するかを決める
この4つのステップを確実に踏んで進めば、
同じ失敗をせず、問題解決へ向かえるはずです。
なかなか問題解決が出来ない人は
カウンセリングを受けてみましょう。
カウンセリングは自分と向き合う時間です。
問題と向き合う事もしますが、
その目的は今の行動が問題だと実感し、
同じ状況が今後訪れた時、
失敗行動でなく成功行動が出来る様に、
自分の中の問題を解決する事です。
だからこそ、無意識の行動にまで
変化を与えられて、問題行動も改善できる。
一緒に問題行動を改善して、
充実した日々を過ごしましょう。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
