危機感

こんにちは。
習慣リノベーション心理カウンセラーの佐古です。

明日はW杯サッカーロシア大会の開幕です!

すべてが大事な試合となる中でトッププロたちが
どのようにメンタル管理を行って
素晴らしいプレーを見せてくれるのか注目です。

日本では今回、初の直前監督変更が起こり、
昨夜やっと新体制で初勝利したものの、
無得点の2連敗で散々な結果でしたので、
ファンも不安な気持ちの人が多かったようですね。

一方で、代表監督に抜擢された西野監督は
「チームとして危機感はまったく感じていない」
と断言しているとの報道がありました。

今日は今の日本代表を例に
今を変えるのに危機感は必要なのか?
というテーマで心理的見解を伝えたいと思います。

今のままではいけないと思っている事が
あなたにもあるかと思います。

こういう時、危機感を持てという人もいますが、
本当に危機感は必要なのか?一緒に考えてみましょう。

危機感のメリットとデメリット

幸せと不幸せの違い

監督変更後、無得点の2連敗だった日本代表。

今のままで大丈夫とは誰も思ってないはずです。

なので、今を変える必要があるというのは
監督もコーチも、選手もサポーターも
共通認識があると思って間違いありません。

ただ、この時に危機感を持つべきか、
危機感はなくていいかという面で、
かなりの違いが生まれてしまっているようです。

危機感とは、どういうものか?

今のままでは危ないという不安や緊迫感。

日本では一般的に危機感があるから必死になれる。
という思い込みがあるので今を変える必要がある時、
危機感を持つべきという考えになる人も多いです。

こういう思い込みがある人にとっては、
危機感があれば必死になれるので
変わろうとする原動力が増す効果が心理的にも見受けられます。

ただ、危機感というのは不安を抱くことでもあるので、
不安の管理ができるメンタリティーがなければ、
常に不安を感じながら今を変えようとする結果になります。

これは、心理的にパフォーマンス低くなりやすい心理状態で
頑張っているのに変われない結果になるリスクも高まります。

危機感には、人によっては変わろうとする原動力にもなるが、
不安から無意識にパフォーマンスを低下させてしまい、
結果を危険にさらすリスクがあると覚えておきましょう。

今を変えるのに効果的なのは危機感だけじゃない!

理由解明

もし、あなたが今を変えるのに必要な感情が
危機感だけだと思っているのなら危険な思考です。

人間にはフロー状態(ご機嫌)だとパフォーマンスが高まり、
ノンフロー状態(不機嫌)だとパフォーマンスが下がるという
パフォーマンス法則がある事が心理学で解明されています!

あなたが危機感を抱くことでご機嫌になれるなら、
今を変える事もスムーズに進むでしょうが、
ご機嫌でなく不機嫌に傾くようなら今を変える事が困難になります。

西野監督が危機感はまったく感じていないと言うのは、
危機感ではご機嫌になれず、不機嫌に傾くので、
危機感は必要ないという考えのもと、感じていないのだと思います。

このパフォーマンス法則はスポーツ心理学から生まれたので、
名監督でもある西野監督なら知っているメンタル管理でしょう。

西野監督の発言は前向きで逆に選手に不安が募っているという
マスコミの記事もありますが、そんな事はないと思います。

西野監督の前向きな発言はできている事や成長できた事に
注目してメンタルを整え、よりハイパフォーマンスを引き出そうと
指導者としては世界基準の発言だと心理学の視点からは受け取れます。

西野監督の発言は楽観的なポジティブ発言ではなく、
やるべき事はやっている中で、できている事、
良くなってきている事に注目していこうと言っているだけですよね。

もし、選手の中にこの発言で不安を募らせる選手がいるのなら
代表となるメンタリティーが欠けているとも言えます。

それでも、選手の中には現状に打開策が見い出せずに、
どう考えて進めばいいのか悩み不安を抱く選手もいるでしょう。

この状況で指揮官が危機感を感じていると言えば、
それこそ不安はチーム全体へと蔓延してしまうものです。

課題が山積みなのは現実でみんな理解している。
時間も限られてできる事も限られている。

その時、優先すべき事は何なのかというのが、
最も大事なテーマであり、日本人が良く間違える落とし穴です。

このような時に最も優先すべきは状態管理であり、
本番により良いパフォーマンスを出せる状態に整える事です。

結果に囚われない心

危機感を募らせ今さら無理やり練習を重ねたところで
山積みの課題が改善できるというのは現実的ではありません。

私は医学部専門予備校でメンタルサポートをしていますが、
実力はあるんだけど受験前に調子を崩してしまった生徒に
受験直前に「とにかく勉強して乗りきれ」「危機感を持て」
なんて無謀なアドバイスは絶対に行いません。

こんな状態で無理に頑張れば
余計にうまくいかない現状を実感してしまい、
パフォーマンスはどんどんと悪化してしまうからです。

それよりも、今まで知識を高めて実力を高められているんだから、
できる事に注目させ自信を取り戻させながた調整させます。

危機感で不安や焦りを抱いて頑張れば、
パフォーマンスは低下し実力を出せないのが人間です。

日本代表だってこの2試合、選手たちのパフォーマンスが悪く、
実力を出せていない事が根本的な問題ですよね。

だったら、改善すべきやるべき練習をやりながら、
選手たちのパフォーマンスを整える言動で対応するのが、
指導者や管理者の最も重要な仕事といえます。

そして、日本代表を応援するサポーターやマスコミも
自分たちの不安を選手や監督、代表にぶつける事が
応援となって良い結果に向かうかを考えた方が良いと思います。

監督や選手たちが不安でいればサポーターも不安になるように
サポーターが不安でいれば選手や監督にも不安の影響が向かいます。

気持ちというのは伝染するものですので応援したいなら
前向きにご機嫌な姿で応援してあげましょう。

チアガールなど応援のプロを参考にすると良いでしょう。

これはサッカーの話しだけではありませんよ。

あなたが誰かを応援する時もうまくいっていない現実に流され
不機嫌な状態で応援すれば伝わるのは不機嫌な気持ちです。

今を変えるには危機感を持つ事だけでなく、
自分の状態をご機嫌に傾けてあげる事が効果的です。

あなたにとって危機感がご機嫌になる感情なら
危機感を持って頑張るのもより良い結果を生むでしょう。

でも、危機感がご機嫌でなく不機嫌に傾く感情なら
危機感を持って頑張る事が結果を悪くするリスクになります。

ご機嫌になれる方法は人それぞれあるはずです。

厳しい現実があっても、あなたには今まで高めてきた
力がある事を決して忘れてはいけません。

そして、この実力を出し切るために
自分の心の状態をご機嫌に整える過ごし方を
日頃から実践し習慣化することをお勧めします。

今を変えるのに危機感は必要ない!

パフォーマンス

危機感にはメリットとデメリットがありましたね。

総合的に見て、危機感は心理的にマイナスな方向に
傾いてしまうリスクが高い感情といえます。

なので、今を変えるのに危機感は必要ない!

そもそも、危機感を感じないと一生懸命取り組めない、
やるべき事ができないようでは
結果を良くするのは難しいのは自然な流れですよね。

心の状態をマイナスに傾ける不安や緊迫感が含まれる
危機感じゃなくても、今を変える必要があるという認知があれば、
人間は今を変える為の行動をできるはずなんです。

ただし、今を変える必要があるという意識と
何をやればいいのかという答え、
ご機嫌な状態が揃わなければスムーズには進まない。

あなたも今を変えたいのなら危機感はいらない。

その代わり、今を変える必要があると意識し、
新たなチャレンジをしたり、
コツコツと改善行動を繰り返したり、
ご機嫌な状態で取り組もうと考えてください。

日本人は努力のわりに成果が乏しい
コスパの悪い過ごし方の人が多いです。

心理学を学ぶ機会が殆どなく、
昔ながらの努力と根性で必死に頑張る過ごし方の習慣が
コスパの悪化を招いているように思います。

多くの人が「何を」「どれくらい」やるのか?
で結果を求めようと頑張っているように見えます。

でも、「何を」「どんな状態で」やるのか?
がパフォーマンス法則でありコスパを高めます。

実力を活かせるパフォーマンスの高い人生を
これから生きていきたいという人は
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何をするにしても結果はその時の
あなたのパフォーマンスで決まります。

能力を高めて正しい努力をしていても、
その時の状態を崩してしまえば
実力も出せず残念な結果になるのが人間です。

サッカーで言えば、あのメッシですら
W杯では実力を発揮できない事が多く、
残念な結果に終わる事も多いのが現実です。

これからのあなたの人生がどうなっていくのか
決められるのはあなたの決断と行動です。

一緒にメンタルトレーニングを積み重ね
ご機嫌でハイパフォーマンスな自分に変わり
物事が好転する人生を生きていきましょう。

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日本代表の選手達がW杯を楽しみ、
ハイパフォーマンスを出せるよう、
私も楽しみながら応援したいと思います。

頑張れ日本!!

最後までご覧いただきありがとうございました